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かたちはどうやって 生まれて来るのでしょう? たとえば 海や大地 山や波 雲や双葉 広がる木々の葉,川の流れ 氷や琥珀 雪と花,雨に果実 |
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何処までも「?はてな」をもって探る科学者. 感性と知性のレシピに挑む芸術家. 営みを「花」に変えるデザイナー. 形はどこに,どのようにしてこんな魅力を顕わにするのでしょう? その魅力の秘密を科学する事にあなたは不安ですか? 科学の進歩は,自然の魅力を損なったでしょうか,それとも,一段と味わい深いものにしたのでしょうか? |
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かたちとその意味が生まれるには, ゆったりとした永い時を経,地球一面に広がった物質としての試行錯誤, 漠々たる無音の対応と変換, そしてその持続を必要としているようです. |
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一方私たち人類は,この只中に棲みながらも,その主観性を抑制し,自然のプロセスをよく見つめ,冷静に自然科学的視点に立つ努力を惜しみ無く続けてきました.客観的認識は,感情を超え,言葉を超えて,共通の認識を世界に広げたのです.それは,自然の複製力が,すでに地球を埋め尽くしている中で起きた,些細な覚醒かも知れません.しかし, 科学は,対立をもたらした古典的宗教に代わって,着実に共通の認識と,基本的概念の統合を人類にもたらしています.今後,情報科学や脳科学から発展する,横断的科学の動向は,人間の持つ価値観の本質へと向かい,地域性を保ちながら統合的指向をもつ芸術と,多くの接点を見いだしていくのではないでしょうか?そのためにも,芸術工学や芸術科学を足掛かりとし,自己の知識を凌駕すべく,人間としての芸術的創造を躊躇してはならないのです。 |
![]() ![]() 【infrastructure】 生産や生活の基盤を形成する構造物。 |
古今を問わず,身体を含めた人間の形への洞察力とその感性的表現は,まれに見る才能と共振しながら,人を感動へと誘います.それは,解明する由もない事実としての「恍惚と言う現象(実証的帰結)」とも言えるのです. 新たな身体性とは,これらの知識と経験,技術と技能をもとに拡張された身体であり,拡張した他者と対話しながら協働の創作を成す事にあるのではないでしょうか.アルスノートとは,芸術における,その身体性の拡張と,その対話のための簡潔な記述です.音楽が,工学的認識によって,はやくから可視化された記号体系を柔軟に確立させたにもかかわらず,視覚芸術は,見えるが故に,概念的体系の可視化を曖昧にしています. もはや芸術は,希少価値としての勝者の心の乗り物に留まらず,普及した乗り物と津々浦々まで巡れる路線のように,誰もが互に支え合う『心のインフラ』(文化)をめざしつつあります.多様な地域性のなかで,その複製力を拡張し,その表現法を定着しつつあるのです.この生物としての奇跡の果実を,もてあそぶことなくしっかりと見つめ,解釈し,吟味すべきときなのでしよう.覇権を求めるすべも無き,広大で無尽蔵な自由の大陸.ここは,彼岸とも言うべき,かけがえなき心のリサイクル(共感の世代交代)の場なのかも知れません.それゆえに,この茫漠たる表現世界のささやかな道しるべとして,共通性と独自性を相互に認識できる知の確立が望まれるのです. 更新 2007,4 2006.10,2006.4,2005.5 石垣 健 |
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