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■作品紹介  1975-1985-1990-1995-2000-2005-2010 


● 帰還  1979



Street Furniture  "帰還"   Pottery  1979
第43回新制作展  東京都美術館





Note of Designing Code  "帰還"  Pottery  1979  第43回新制作展  東京都美術館

制作ノート
  造形における比例のモデュールとはプロポーションを統合しハーモニーの基盤を整えた数理的モデルである.この作品に使用したモデュールは,生み出されるプロポーションに黄金比とその仲間を加えたもので,フィボナッチ数列を基準とし,完全方陣に対応変換可能なモデュールとした一例である.これらを寸法モデュールとすることで,黄金比とその仲間が組見合わされ,アナログ的な視覚的比例関係の対比とデジタル的な寸法の和の一致が一体となり,完全方陣としての利用も可能となる.

  基本としては,1から144までの整数で,比例関係を調和させるので,無理もある.それ故に概略的指定が制作時の工夫につながる.1=1cmとしても十分実用的だが,それぞれの節目の寸法が意味を持つように作品に合わせて調整することも面白い.問題は,どんな比例のモデュールであれとことん追求しその特徴を生かすことが重要である.むしろ固有の表現のために固有のモデュールが作られてこそ自然なのだ.造形とは自然の模写だけではない.人間の感性を如何に拡張させて人工物とするかという試みでもある.それには,概念化されたイメージによる展開が大きな可能性をもたらすだろう.

 なお,図中に当時の研究者達が共通に使用したRhythmという用語があるが,これはどちらかというProportionを生み出す基本的比例(Basic Proportion)と考えた方が妥当である.したがって,これらの比例を生み出すモデュールは,選択的に一部を使用する方が特徴が出やすく,善し悪しはさておき表現が明快となる.Rhythmという用語は,ポリリズムのような空間的広がりを持つ配列的指定にたいして使うべきだろう.したがって,方陣は特殊なリズムであり,構築が難しいのでデータを必要とする.一方序列化においては,我々は順序の記憶があるのでアプローチは用意となる. isi



Gallery COMA : Ken ISHIGAKI : 石垣 健

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