アルスノート

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　 作品名を　『帰還Ⅱ』　とした．さて，己がどこに帰り着くかは，互いの運命の定め．
なりゆきからポッカリと穴の開く組み合せになった．

構成

　すっかり稜線のつくりだす陰影に魅了されてしまった．三面図を使った座標符も，エッジ以外の程よい曖昧さがあり形譜として妥当な表現だ．ものさしとして寸法のモデュール（フラクタルスケール）を設定し，統一感を計る．　表現体の作り出す，論理性を越えた表象．これが日常の美意識であるのだから，理屈など言う気はない．リンゴが落ちる原因と落としてしまった林檎の距離には，計り知れない憂いがある．